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【香港】馮氏集団と京東、画像識別のAIレジ実験[商業](2019/03/15)

香港の馮氏集団(フォン・グループ)傘下で小売事業を手掛ける馮氏零售集団(フォン・リテイリング)は13日、傘下のコンビニエンスストア「サークルK(OK便利店)」の店舗で、画像識別技術を活用した人工知能(AI)レジを試験導入すると発表した。画像識別技術をレジ清算に応用する香港で初の試みとなる。14日付香港経済日報などが伝えた。

実験店舗は、香港島・コーズウェーベイ(銅鑼湾)の怡東商場店と、九龍・長沙湾の昇悦商場店の2カ所。このAIレジは、店内に設けた「AI小売ゾーン(A.I.Retailing.Zone)」に設置する。商品をレジカウンターに置き、操作パネルで商品を認識するボタンを押すと会計額が表示され、香港のスマートカード「オクトパス(八達通)」で決済すれば精算が完了する。所要時間はわずか4秒で、レジ精算にかかる全体時間を3割削減できる。1秒内に5種の製品を識別でき、精度は97%という。

馮氏零售集団によると、例えばバーコードを貼付できない未包装のパンも、瞬時にレジ精算が可能となるなど、応用範囲はコンビニにとどまらず幅広いという。

AIレジシステムは、馮氏零售集団と、中国本土の電子商取引(EC)大手、京東集団(JDドット・コム)が共同で開発した。2社は昨年、戦略提携協定を締結しており、AIレジの実験はその一環となる。

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