【ベトナム】越LCC2社、ボーイングと110機の契約[運輸](2019/02/28)
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ベトナムの格安航空会社(LCC)ベトジェット航空は27日、米ボーイングと航空機100機の購入について合意したと発表した。同時に地場不動産開発大手FLCグループが出資するバンブー航空は10機の契約を結んだ。米朝首脳会談を前に会談したトランプ米大統領とグエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席の立ち合いのもと合わせて110機の契約が調印された。
ベトジェット航空は、昨年7月に暫定契約を結んでいた「ボーイング737MAX」100機の購入に合意。契約額は127億米ドル(約1兆4,000億円)。バンブー航空は「ボーイング787s」10機を29億米ドルで購入する。
FLCグループのチン・バン・クエット会長は、今回の購入について「米国や欧州への直行便を含む、国際市場に向けた事業拡大戦略の一つ」とロイター通信の取材に答え、ナローボディー機「ボーイング737」を25機購入する予定があるとも明らかにした。
■ベトジェットはGEとも契約締結
ベトジェットはこのほか、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と航空機エンジン「LEAP―1B」の購入と長期のサポート契約を締結した。契約額は53億米ドル。
同契約は、ボーイング737MAX向けのエンジンLEAP―B1の製造メーカーで、GEと仏サフラン・エアクラフト・エンジンズの合弁会社のCFMインターナショナルと3社で締結。スペアエンジンとすでに発注済みのエンジンを含む包括サポートとなる。
トランプ大統領は、これらの契約に対して「米国の貿易赤字が縮小することを高く評価する」とコメントした。ベトナムの税関総局の統計によると、ベトナムの対米貿易黒字は2018年に348億米ドルに上り、前年の322億米ドルから拡大していた。