【香港】段ボールの中央紙器、中国の販売機能を統合[製造](2018/12/14)
段ボール製品の製販を手掛ける中央紙器工業(愛知県清須市)は13日、中国で段ボール製品を販売する香港の全額出資子会社が持つ販売機能を、広東省東莞市の関連会社に統合すると発表した。取引先の撤退など経営環境が近年変化しており、事業の効率化を進める。
香港子会社の香港中央紙器工業(HKCPI)が持つ販売機能を、段ボール製品の製販を行う東莞市の関連会社、東莞宏冠包装印刷科技に統合する。来年1月以降は東莞宏冠が中国での販売を担うことになる。中央紙器工業はHKCPIを会社として存続させる方針で、その機能などについては今後検討していく。
HKCPIは1994年11月の設立後、広東省に進出した日系の自動車や家電メーカーなどに段ボール製品を販売してきた。ただ、近年は人件費の高騰などを背景に取引先企業が中国での生産を縮小したり、撤退したりするなど経営環境が変化しており、傘下2社の販売機能を統合することで事業の効率化を図る。
中央紙器工業は今後、自動車など中国の内需取り込みを目指している産業向けの販売に力を入れるとしている。