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【香港】政府が高齢者向けIT基金、10億ドル規模[医薬](2018/11/23)

香港政府の張建宗(マシュー・チョン)政務長官は22日、10億HKドル(約144億3,800万円)規模の高齢者向けIT基金「楽齢及康復創科応用基金」の創設を発表した。高齢者施設とリハビリ施設がIT製品の購入やリースなどを通じて、施設利用者へのサービス向上と介護者の負担軽減を図るため、資金を援助する。

最新技術を用いた高齢者向けの製品やサービスの見本市「楽齢科技博覧(ジェロンテック・アンド・イノベーション・エキスポ)2018」が香港島・湾仔で開幕し、式典上で明らかにした。

基金の設立は2017年の施政報告(施政方針演説)に盛り込まれた措置で、政府社会福利署が管理。1,200カ所以上の施設がこの基金の恩恵を受けるとみている。

第一弾の申請は12月3日から受付を開始し、締め切りは来年2月28日。

張政務長官は、政府は高齢者が健康に過ごせる社会の創出を重視しているとした上で、社会福祉や医療サービスなどを含む高齢者向けの経常支出が総支出額の約2割となる約860億HKドルに達していると説明。最新技術を応用し、高齢者や介護者の生活がより向上することに期待すると述べた。

見本市は25日まで湾仔の香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開かれている。

車いすを自動洗浄・消毒する設備について、関係者から説明を受ける張政務長官(左2)=22日、HKCEC(香港政府提供)

車いすを自動洗浄・消毒する設備について、関係者から説明を受ける張政務長官(左2)=22日、HKCEC(香港政府提供)

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