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【台湾】飛騨市、新港郷産のひだほまれで日本酒醸造[観光](2018/10/22)

岐阜県飛騨市はこのほど、嘉義県新港郷との友好都市提携一周年を記念した交流事業の一環として、両地で生産された飛騨特産の酒造好適米「ひだほまれ」をブレンドして醸造した日本酒「友好の酒 朋」をお披露目した。

飛騨市の酒造メーカー渡辺酒造店が、新港郷産ひだほまれ18キログラムと飛騨産ひだほまれ12キログラムを用いて純米醸造し、720ミリリットル入りの日本酒を限定98本つくり上げた。

「朋」は、飛騨市が12日から開催した友好交流事業の関連イベント「新港郷歓迎交流会」と「飛騨市新港郷友好交流式典」で関係者や来場した市民にふるまわれた。

飛騨市・新港郷友好都市提携一周年記念事業実行委員会の池田孝吉・実行委員長はNNAに対し、「すっきり辛口のおいしいお酒になった。記念の日に両都市の友好が一つの形になったようだ」と喜びを語った。

飛騨市の担当者によると、2017年10月に友好都市を提携した際に市長が新港郷を訪れ、現地の農場を見学し、今回の日本酒造りの話が浮上したという。新港郷は18年1月に飛騨市から送られたひだほまれの種もみ4キロを使い、新港文教基金会主導のもと栽培から収穫までを行った。飛騨市は農業アドバイザーを派遣し、現地と連絡を取り合いながら栽培をサポートした。

■環境の違いで収穫量少なく

飛騨市農業振興課の今村安志課長は、「新港郷が収穫したひだほまれの量は、500平方メートルの農地に対し53キログラムで、飛騨市での同面積での通常の収穫量270キログラムに比べ大幅に少なかった」と指摘。理由について、「気候や地形の違いに加え、肥料を用いない自然農法での育成だったことが影響した可能性もある」と述べた。今後の製造については、収穫量の少なさや費用面も含めて検討中としつつ、「飛騨市として初めて海外での米作りに関わり、苦労も多かったが得た物は大きかった。新港郷には絶大なる協力をいただき、感謝している。今後も交流していければ」と期待を示した。

新港郷歓迎交流会で鏡割りをする都竹淳也・飛騨市長(左から2人目)、林茂盛・新港郷長(同4人目)ら(飛騨市提供)

新港郷歓迎交流会で鏡割りをする都竹淳也・飛騨市長(左から2人目)、林茂盛・新港郷長(同4人目)ら(飛騨市提供)

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