【インドネシア】シャープ、アザーン対応のテレビを発売[電機](2018/10/11)
シャープのインドネシア法人シャープ・エレクトロニクス・インドネシア(SEID)は10日、イスラム教のアザーン(礼拝の呼び掛け)を自動的に流すことができる液晶テレビ「アザーン・テレビ」を発売したと発表した。1年間で2万5,000台の販売を目指す。
テレビを置く地域を設定すると、現地の日の出と日没の時間帯に合わせて、1日に最大5回のアザーンを流すことができる。1日に流す回数などを設定できる。
今月にフルHDの45インチと50インチモデルを発売した。来年2月までに40~70インチの合計7モデルを発売する。ディスプレーはフルHDと超高精細(UHD)の2種類。価格は490万~780万ルピア(約3万6,000~5万8,000円)に設定した。
現地の生活スタイルや消費者の好みに合わせた「ローカルフィット」モデルの一つ。SEIDの寺岡真司社長は「人口の85%を占めるムスリム(イスラム教徒)の需要を取り込む」と述べた。
■年産能力を36%拡大
SEIDは工程の効率改善などで、年内に液晶テレビの年産能力を150万台に引き上げる。現在の年産能力は110万台。これにより、来年は液晶テレビの国内シェア25%を目指す。1~8月のシェアは20.2%で首位だった。
SEIDが生産した液晶テレビの累計台数は8月に400万台を達成した。