【マレーシア】ホンダ、整備士の育成目的に教育省と提携[車両](2018/09/26)
ホンダ・マレーシアは25日、優れた自動車整備士を輩出することを目的に、教育省傘下の専門学校・短期大学教育部(DPCCE)と提携した。ホンダが提供する整備士の育成プログラムに専門学校や短大の生徒が参加するもので、卒業後は同社サービスセンターなどでの就業につなげる考え。年間120人の受け入れを目標に掲げる。
現在、国内9州の短大17校の参加が決まっており、順次、参加校が増える見通し。生徒は在学中、6カ月間のディーラーでの実習を含む、集中的なトレーニングを受ける。ホンダは同プログラムを通して、販売後に必要となる知識を身に付け、実務を経験した上で卒業を迎えることができるとしている。
政府は産業技術教育・職業訓練(TVET)を通じた人材育成が不可欠との考えを示しており、今回の提携は政府方針とも連動する。
ホンダ・マレーシアは過去5年間で販売部門が112%、サービス部門が51%、それぞれ成長した。拡大が続く事業を背景に、石山登一社長兼最高経営責任者(CEO)は「今回の提携はとてもタイムリーだ。優秀な整備士を確保し、増加する顧客に対応することができる」とコメントした。