【フィリピン】セミテックが工場拡張、中国リスク回避で[IT](2018/08/28)
電子部品メーカーのSEMITEC(セミテック、東京都墨田区)は23日、フィリピンで新たな工場を取得すると発表した。購入額は225万米ドル(約2億4,800万円)。海外生産の主力である中国からの設備移管の一環として、フィリピンの生産体制を増強する。
現地法人セミテック・エレクトロニクス・フィリピンが、カビテ州ロサリオの経済特区内に位置する工場を現地企業から購入する。契約は9月11日に交わし、物件は10月30日に引き渡される予定だ。
購入する工場の敷地面積は1万1,200平方メートル、建物面積は4,200平方メートル。フィリピン法人は、敷地面積7,748平方メートルの工場を運営しており、新工場の買収で現地工場の敷地面積は現状の2.4倍の計1万8,948平方メートルとなる。
セミテックの担当者はNNAに対し、「新工場の購入はチャイナリスクの回避に向けた措置となる」と説明した。中国から移管した自動車向けセンサーアッセンブリー製品の生産体制を強化するほか、現地で需要が拡大する血糖値測定器向けセンサーの生産も増やす。
セミテックは、東南アジア諸国連合(ASEAN)ではフィリピンとベトナムに工場、タイに販売拠点を置いている。