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【韓国】りたりこ、韓国の補聴器メーカーに出資[医薬](2018/08/21)

障害者の就労支援を手掛けるLITALICO(りたりこ、東京都目黒区)は、近距離無線通信「ブルートゥース」でスマートフォンと連動する補聴器「オリーブ」を開発した韓国のスタートアップ企業、オリーブユニオンに出資した。「オリーブ」は、一般のワイヤレスイヤホンに補聴器の機能を加えたもので、スマホの自社アプリ上の指示に従って聴力を検査したり、音量を調整したりできるのが特長だ。2019年から日本で本格販売する。

出資額は非公表だが、数千万円程度のもよう。りたりこはオリーブの販売支援を行うが、詳細はこれから詰める。

オリーブは韓国と米国で9月から販売する。価格は片耳20万~25万ウォン(約2万~2万5,000円)と、市販されている補聴器の10分の1以下。日本での販売価格も同水準となる見通しだ。

オリーブユニオンのソン・ミョングン最高経営責任者(CEO)が米国留学時代に、難聴を患った親戚が高額な補聴器を購入したものの、複雑な取り扱い方法とデザインの悪さで結局は使用をあきらめた姿を見て、事業化を思いついたという。

日本補聴器工業会の15年の調査によると、日本では1,500万人の難聴者のうち、補聴器の使用率は1割強にとどまる。価格の高さのほか、周囲から難聴者と見られることに対しても抵抗感があるようだ。

オリーブユニオンの広報担当者はNNAの取材に対し、「当社製品を通じて補聴器に対するイメージを変えることで、使用率の向上に貢献していきたい」と抱負を語った。

オリーブユニオンは19年に日本でスマート補聴器を本格販売する(同社提供)

オリーブユニオンは19年に日本でスマート補聴器を本格販売する(同社提供)

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