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【中国】ゾンビ企業の退出、債務処理や再編で加速を[経済](2018/08/10)

中国国家発展改革委員会(発改委)、財政部など5省庁は8日、企業の負債比率を引き下げていくための今年の取り組みのポイントを発表した。

この中で、とりわけ経営が好転する見込みのないいわゆる「ゾンビ企業」について、債務処理や合併・再編を推し進めることで、市場からの退出を加速させると強調。ゾンビ企業を退出させるための税制政策などもしっかり実現していく必要があると強調した。また負債比率引き下げの手段として、債務の株式化を一層推進することも盛り込んだ。

中国企業の負債比率はリスク管理の強化などが奏功し、下がりつつある。国家統計局によると、全国の工業企業(一定規模以上の企業対象)の今年6月末時点の負債比率は平均56.6%で前年同期に比べると0.4ポイント改善された。このうち国有控股企業は59.6%で1.2ポイント改善されている。

また、国務院(中央政府)国有資産監督管理委員会(国資委)によると、中央政府が管理する国有企業(中央企業)の6月末時点の負債比率は平均66.0%で、年初に比べ0.3ポイント、前年同期比では0.5ポイント改善された。ただ国資委は、目標数値にはまだ達していないとして、引き続きリスク管理などを強化していく考えだ。

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