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【フィリピン】東南アの車生産、上期は6.6%増の211万台[車両](2018/08/01)

東南アジア諸国連合(ASEAN)自動車連盟(AAF)がまとめた2018年上半期(1~6月)の域内自動車生産台数は、前年同期比6.6%増の210万9,048台だった。主要6カ国のうち、フィリピン以外の5カ国がプラス成長。特にタイは内需の拡大をバネに2桁伸長しており、通年で5年ぶりの200万台以上を達成しそうだ。

ASEAN6カ国の自動車生産台数は、タイが11.1%増の105万6,569台(シェア50.1%)、インドネシアが4.5%増の62万4,408台(29.6%)、マレーシアが10.0%増の28万947台(13.3%)で、3カ国で全体の9割以上を占めた。ベトナムは1.6%増の10万1,459台(4.8%)、フィリピンは44.3%減の4万982台(1.9%)、ミャンマーは2.9倍の4,683台(0.2%)だった。

上半期のASEAN8カ国の新車販売台数は、4.7%増の169万834台。インドネシアが3.8%増の55万3,779台(32.8%)と最も多く、タイが19.3%増の48万9,118台(28.9%)で続いた。マレーシアは1.8%増の28万9,714台(17.1%)、フィリピンは12.5%減の17万1,590台(10.1%)、ベトナムは0.1%増の12万5,659台(7.4%)、シンガポールは13.3%減の4万8,443台(2.9%)、ミャンマーは2.1倍の6,841台(0.4%)、ブルネイは6.3%減の5,690台(0.3%)だった。

■6月は生産微増、インドネ稼働日少なく

6月単月のASEAN6カ国の自動車生産台数は、前年同月比1.0%増の31万3,661台だった。タイが7.7%増の18万8,970台に伸びて全体の6割以上を占めた一方、インドネシアは15.0%減の6万2,308台となった。インドネシアは、同月のイスラム教の断食明け大祭(レバラン)連休により、工場の稼働日が少なかった。

落ち込み幅が最大となったフィリピンは、税制改革による物品税の引き上げで内需が低迷したほか、大手メーカーによる主要車種のモデルチェンジに伴う出荷調整が影響した。

6月単月のASEAN8カ国の新車販売台数は、6.8%増の27万6,834台。タイが25.9%増の8万7,854台と最多を記録。マレーシアは、同月にGST(消費税、物品・サービス税)の徴収が一時停止(9月に再導入の予定)されたことで、28.3%増の6万4,502台と大きく伸びた。

■二輪販売、上期は9.9%増

ASEANの上半期の二輪車統計は、3カ国(タイ、フィリピン、マレーシア)の生産台数が1.5%増の189万6,828台、5カ国(インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール)の販売台数が9.9%増の492万4,639台となった。

国別の生産は、3カ国全てが軒並みプラス成長。販売は、インドネシアが11.2%増の300万2,753台と域内市場の6割以上を占め、タイが1.6%減の93万4,698台で続いた。フィリピンは25.2%増の76万8,609台と大きく伸びた。

6月単月は、3カ国の生産台数が1.1%増の32万6,858台、5カ国の販売台数が3.9%増の72万3,507台となった。

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