【ミャンマー】北部2州の中国国境、3経済地区の開発承認[経済](2018/07/18)
ミャンマー政府は12日、首都ネピドーで開かれた経済特区中央委員会で、北部カチン州のカンピケティ、北東部シャン州のチンシュエホーとムセの3カ所で、国境経済協力地区(SEZ)を設置する計画を承認した。いずれも中国と提携し、国境をまたぐ形で開発される。電子メディアのイラワジが13日伝えた。
チンシュエホーとムセは中国雲南省との国境貿易の中心地で、カンピケティも中国との貿易が盛ん。カチン州のケット・アウン州首相によると、カンピケティへの初期投資額は500万米ドル(約5億6,230万円)で、既に整地が始まっている。
ただ、これらSEZが想定される場所は、外国人の外国人立ち入り禁止区域も多く、中国企業以外の進出が現実的に難しい。
タン・ミン商業相は経済特区中央委員会で、「国境経済協力地区の開発は雇用の創出や中小企業の成長促進、地域の平和と安定につながる」と指摘。関係省庁に対し、協力地区の開発に向けた支援を要請した。
ミャンマーと中国は2017年5月、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が北京で現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」をテーマにした国際会議に参加した際、「中国・ミャンマー国境経済協力地区」の設置で合意。共同委員会を立ち上げ、詳細の検討を進めていた。