【マレーシア】「ナジブ救済基金」創設、保釈金調達へ[社会](2018/07/09)
マレーシア政府系投資会社ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)を巡る汚職事件で起訴されたナジブ前首相の保釈金を調達するための「ナジブ救済基金」が5日、旧与党連合の中核政党、統一マレー国民組織(UMNO)や支持者によって創設された。初日は1万1,000リンギ(約30万円)の寄付が集まり、6日の午後3時半時点で20万4,393リンギに増えている。6日付スターが伝えた。
基金はクアラルンプール高裁が定めた保釈金100万リンギのうち、2回目の分割納付分の50万リンギを賄うことを目的に創設された。
支援団体「ナジブ・ラザクとの連帯」のラズラン広報は「ナジブ氏とその家族の銀行口座は凍結され、自宅にあった現金も押収されており、週明け9日までに保釈金100万リンギを支払えないのは誰の目にも明らかだ」と指摘。基金は9日昼まで寄付を受け付け、集まった寄付を裁判所に届ける予定だと説明した。
保釈中のナジブ前首相は、ラズラン氏ら支持者と面会し、「自分は希望連盟(PH)による政治的迫害の被害者だ」などと主張したという。