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【カンボジア】コメの貯蔵乾燥施設、バッタンバンで稼働[農水](2018/07/05)

カンボジアの北西部バッタンバン州で3日、コメの貯蔵・乾燥施設が正式に稼働した。投資額は計1,500万米ドル(16億5,600万円)。貯蔵能力は20万トン。1日に3,500トンのコメを乾燥できる。複数の現地メディアが伝えた。

建設費用は政府が農村開発銀行(RDB)を通じて実施する低金利融資が充てられた。タナケア・スロブ(カンプチア)が運営する。カンボジアは貯蔵庫などの不足でコメ流通の効率化が進んでおらず、近隣国に不正流出する要因にもなっている。さらに数カ所の貯蔵庫が稼働する見通しで、状況が改善しそうだ。

地場コメ輸出大手アムル・ライスのソン・サラン最高経営責任者(CEO)は、「新施設の稼働で近隣諸国へのコメの流出を防げるとともに、精米業者は1年分の備蓄を確保できるようになる」と述べた。

政府は2016年、コメの備蓄能力の拡大と販売価格の安定化に向け、貯蔵施設を建設する企業への低金利融資制度を導入。17年に2,700万米ドル、18年に5,000万米ドルを割り当て、3,000万米ドルの追加融資枠も設定した。

RDBによると、コメ価格は融資制度の導入後は安定に向かっており、香り米の1キログラム当たりの販売価格は17年の900リエル(約24.5円)から18年に1,200リエルに上昇した。

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