【マレーシア】〔新政権〕政府、TRXビル建設事業の継続を決定[建設](2018/06/22)

マレーシアのリム・グアンエン財務相は21日に記者会見し、前政権がクアラルンプール(KL)市内中心部で推進していた国際金融区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」の建設を継続すると発表した。スター(電子版)が伝えた。

リム財務相によると、建設を主導するTRXシティーには十分な資金がないため、完成にはさらに最大で28億リンギ(約771億円)の公金注入が必要。ただ、工事を中止すると約35億リンギの違約金が発生することから継続を決めたという。リム氏は「首都の中心に巨大な廃虚が取り残されるよりはましだろう」とコメントした。

リム氏は、TRXシティーの母体だった政府系投資会社ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)はTRXの建設資金30億リンギを着服し、借入金の返済に充てていたと指摘。マハティール内閣は、前政権下で着服された資金の埋め合わせや巨額の債務、これまでの投資や建設コストを取り戻すために、事業を継続すると説明した。ただし、完成したとしても、利幅はごくわずかになるという。

TRXの面積は28.3ヘクタールで、超高層ビル「エクスチェンジ106」など26棟のオフィスビルやホテル、商業施設などが設置される。インドネシア系の不動産開発会社ムリア・プロパティー・デベロップメントや、金融大手HSBC、保険大手プルデンシャル、地場金融アフィン・バンク、巡礼基金(タブン・ハジ)などが入居する予定。商業スペースには、日本の「西武」ブランドの百貨店が出店するとされている。ムリア・グループの「エクスチェンジ106」とプルデンシャル・ビルは来年早々にも完成見込みだ。

TRXシティーは1MDBの子会社だったが、2017年に財務省の傘下に移管された。

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