【韓国】警戒レベル「2.5段階」維持、経済打撃を懸念[社会](2020/12/28)
韓国政府は27日、28日に終了する予定だった首都圏(ソウル市・京畿道・仁川市)での新型コロナウイルス感染症の警戒レベル「2.5段階」を1月3日まで延長すると発表した。首都圏以外の警戒レベルも現行の「2段階」を維持する。
防疫活動の陣頭指揮を担う中央災難安全対策本部は27日に定例会議を開き、警戒レベルを最高の「3段階」に引き上げた場合の経済への打撃を考慮し、現レベルでの据え置きを決定した。現行の防疫対策で感染拡大を抑えられると判断したもよう。
中央災難安全対策本部の権ドクチョル第1次官(保健福祉相)は「現在の防疫と医療体制は維持が可能であり、年末年始の特別防疫対策の効果も見守る必要がある」との立場を示した。
3段階になると、2.5段階で営業停止になっているナイトクラブやコーラテック(アルコールなしのクラブ)などの遊興施設、ジム、サウナに加え、美容室や映画館、インターネットカフェ、結婚式場も対象に追加される。また、現行で午後9時以降の営業が禁止されている大型スーパーマーケットやデパートも、生活必需品の販売を除いて営業を停止しなければならない。
このため、3段階に引き上げると消費者心理がさらに冷え込み、経済に大打撃を与えると懸念されている。