【韓国】英国発の変異コロナ、韓国初の感染者確認[社会](2020/12/29)
韓国の中央防疫対策本部は28日、英国で発見された新型コロナウイルスの変異種に感染した患者が3人確認されたと発表した。変異種コロナの韓国での感染確認は初。変異種コロナは通常の新型コロナよりも感染力が強く、さらなる感染拡大が懸念される。
同本部によると、変異種コロナへの感染が確認されたのは、22日に英国から帰国した家族という。韓国政府は変異種コロナの国内流入を防ぐため23日から英国発の航空機の運航を停止しているが、それ以前に流入していたことになる。
さらに27日には、13日に英国から帰国後に心停止で死亡した80代の男性が新型コロナに感染していたことが確認された。この男性の家族もウイルス検査で陽性判定が出ており、現在変異種コロナかどうかを調査中という。
事態を重く見た韓国政府は28日、今月31日までとしていた英国機の運航停止期間を1月7日まで1週間延長すると発表した。また、英国に加えて、変異種コロナが見つかった南アフリカ共和国から韓国への入国者に対して、経由地を含めてPCR検査の陰性証明を義務付けた。また、外交・公務や人道的な理由を除いてビザ発給も制限する。
感染力の強い変異種コロナの相次ぐ発見を受けて、ドイツやイタリアなどの欧州主要国のほか香港やインドなど世界約50カ国・地域が、英国からの航空機の乗り入れを禁止するなど対策を急いでいる。