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【ミャンマー】IHI、東西回廊の橋りょう2本など受注[建設](2020/02/10)

IHIインフラシステムが新設する橋りょうの完成予想図(国際協力機構提供)

IHIインフラシステムが新設する橋りょうの完成予想図(国際協力機構提供)

IHIは7日、インドシナ半島を貫く国際道路「東西経済回廊」でミャンマー国内に架かるジャイン・ザタピェン橋とアトラン橋の新設工事などを受注したと発表した。受注額は非公表だが、総額338億6,900万円を限度とする円借款事業「東西経済回廊整備計画」の一部となる。新設橋りょうの完成は2023年7月を予定する。

円借款事業では、ジャイン・ザタピェン橋とアトラン橋、ジャイン・コーカレイ橋の3本について、既存の橋を解体し、新設する橋に架け替える。このうち、ジャイン・ザタピェン橋とアトラン橋の新設と、既存の橋りょう3本の解体を、IHIのグループ会社であるIHIインフラシステム(IIS、大阪府堺市)が請け負った。6日に首都ネピドーで、建設省橋りょう局と契約を調印した。

新設するジャイン・ザタピェン橋は斜張橋で、全長797メートルの4車線。アトラン橋も斜張橋で、全長480メートルの4車線。IHIグループで、ミャンマーのI&Hエンジニアリングや、ベトナムのIHIインフラストラクチャー・アジアも工事に参加する。

一方、ジャイン・コーカレイ橋の新設工事は、安藤ハザマ(東京都港区)とピーエス三菱(東京都中央区)が工事費約68億円で受注し、19年に工事に入っている。21年7月の完成を見込む。

3本の既存橋りょうは、東西経済回廊において、重量車両の通行制限により、物流のボトルネックとなっていた。工事完了後は、ミャンマーのみならず、周辺国も含めた物流・貿易の円滑化が期待される。

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