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【タイ】政府、デルタ株に備え3回目のワクチン検討[医薬](2021/06/23)

タイ保健省疾病管理局(DDC)は21日、インドで初めて特定された新型コロナウイルス感染症の変異株「デルタ株」の国内での流行に備え、1人当たり計3回のワクチン接種を検討していることを明らかにした。22日付バンコクポストが伝えた。

DDCのオパート局長によると、より感染力が強く、ワクチンの効果が低下する可能性が指摘されているデルタ株への対応として、3回目のワクチン接種の実施を検討しているという。併せて、異なる複数のメーカーのワクチン接種が問題ないかも検証を進めていると説明。「タイにとって最も適切な方策を検討しているが、現時点では明確なことは何も言えない」と強調した。

英国の医学雑誌ランセットは今月14日、米ファイザーと英アストラゼネカ製のワクチンについて、英国型変異株「アルファ株」に対しては、各2回の接種によりそれぞれ92%、73%の感染予防効果が見られたものの、デルタ株に対してはそれぞれ79%、60%に低下するとの論文を掲載した。

現在はタイの新型コロナの累計感染者数の89.6%をアルファ株が占めているが、保健省医療科学局は先週、向こう2~3カ月でデルタ株が主流になるとの見通しを示している。

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