【中国】新車販売台数、25年に3千万台=業界予測[車両](2021/06/22)
中国自動車工業協会の許海東・副総工程師はこのほど、中国の新車販売台数が2025年に年間の3,000万台に達するとの見通しを示した。近年の中国の新車市場は縮小傾向にあるものの、向こう5年は緩やかな成長が続くとみている。
自動車情報サイトの第一電動網が伝えた。同協会によると、20年の新車販売台数は前年比1.9%減の約2,531万台で、3年連続の減少となった。
ただ許氏は、「第14次5カ年計画(2021~25年)の期間は緩やかなプラス成長が続き、25年の新車販売台数は3,000万台に達するだろう」と述べた。許氏の見通し通りとなれば、21~25年の年平均成長率は3.46%となる。
中でも「新エネルギー車(NEV)」は21~25年の期間に年平均40%増え、25年の販売規模は年600万~700万台になると見通した。
今年の新車販売台数は前年比6.5%増と予測。中でも乗用車が10%前後の高い成長率を示すとみている。商用車は8%減、NEVは46%増とそれぞれ予測した。商用車は従来の10%減から上方修正した。
■中古車は1900万台に
許氏は、年間の中古車取引台数が25年に1,900万台に達するとの予測を示した。20年は約1,434万台で、21~25年の年平均成長率は5.79%となる。ただ、旧型車の淘汰(とうた)を積極化している政府の動きが、中古車市場の成長を抑制する可能性があるとした。