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【タイ】首都など制限緩和、酒類提供は引き続き禁止[社会](2021/06/21)

タイ政府は18日付の官報で、全77都県を新型コロナウイルスの感染動向に応じて分類した区分を更新し、社会・経済活動の制限を一部緩和すると告示した。21日から適用する。感染拡大が特に深刻な首都バンコクなどでは飲食店での店内飲食に関する制限を緩和したが、酒類の提供は引き続き禁止する。バーやパブ、娯楽施設の営業は、引き続き全国で禁止する。

バンコク、バンコク北郊ノンタブリ、同パトゥムタニ、同東郊サムットプラカンの4都県は、感染拡大が最も深刻な「最高度厳格管理地域」に据え置かれた。

店内飲食は従来の午後9時までから同11時までに延長し、冷房のある店舗を対象に座席使用率の上限を25%から50%に引き上げる。商業施設は入場者数を制限した上で、営業時間を午後9時までとし、セールや販促など人が集まりやすい活動は禁止する。学校や教育施設は、授業や試験、研修、各種活動のための使用を引き続き禁じる。

「レッド」(最高度管理地域)に指定された11県では、人数制限なく午後11時までの店内飲食を認める。商業施設は入場者数を制限した上で通常通りの営業を認めるが、セールや販促は禁止する。教育施設は、県の保健当局に承認されれば通常通りの運営を許可する。

「オレンジ」(管理地域)に指定された9県では、飲食店の営業時間に制限はなく、教育施設も通常通りの運営を許可する。

ただし、最高度厳格地域、レッド、オレンジの全ての地域で酒類の提供を引き続き禁止する。

「イエロー」(高度監視地域)に指定された53県では、飲食店の営業時間の制限はなく、酒類の提供も許可する。教育施設も通常通りの運営を許可する。

■プーケットの外国人旅行者受け入れ承認

政府の新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)は18日、南部プーケット県で新型コロナワクチンの接種が完了した外国人旅行者を検疫隔離免除で受け入れる実証試験「観光サンドボックス」を7月1日に開始することを承認した。政府が今月22日の閣議で最終決定する。

ただし、プーケット県内で◇新規感染者が週90人以上確認された◇3郡の行政村(タンボン)6カ所以上でクラスター(感染者集団)が発生した◇感染拡大を抑えることが難しいクラスターが3カ所以上で発生した◇病床使用率が80%を超えた◇感染抑制が困難になった――場合は、観光サンドボックスを中止するとしている。

地元各紙によると、プラユット首相は、観光サンドボックスの開始に先立ち、今月25日にプーケット県を視察する予定という。

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