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【シンガポール】植物肉の新興企業、スイス社から技術供与[食品](2021/06/03)

SGプロテインは年内に稼働予定の生産プラントで、顧客の希望に応じて植物肉を使った食品を製造する(ビューラー・SGプロテイン提供)

SGプロテインは年内に稼働予定の生産プラントで、顧客の希望に応じて植物肉を使った食品を製造する(ビューラー・SGプロテイン提供)

植物肉を手掛けるシンガポールの新興企業SGプロテインは2日、製造工場の設置に向け、スイスの食品加工機械大手ビューラーから技術供与を受けると発表した。今年10~12月期までに稼働する予定だ。

SGプロテインはシンガポールで初めて、植物由来の代替肉を使った食品を契約生産する製造業者。西部ジュロンの食品産業団地に設置する工場で、顧客の希望レシピに応じた食品を製造する。今回、同工場の生産ラインのエンジニアリングと供給をビューラーに委託した。当初の生産能力は年間3,000トンを見込んでいる。

先に実施したシードラウンド(会社設立直後の段階で実施する資金調達)の増資では、シンガポールの食品製造コン・グアンや、食品・物流企業を傘下に持つ投資会社コモンウェルス・キャピタルなどから総額400万Sドル(約3億3,200万円)を調達。SGプロテインの共同創業者リカルダ・ツーリヒ氏によると、調達資金の大半を工場設置に振り向ける。

ビューラーは4月、スイスの香料大手ジボダンと共同で、植物由来のタンパク質食品に関する研究開発(R&D)を手掛ける「プロテイン・イノベーション(技術革新)センター」をシンガポールに開設したばかりだ。アジア太平洋地域で、食品関連企業やスタートアップ企業に技術を供与し、原料の選定、商品開発、香料の活用、試食会などを支援している。

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