【フィリピン】BPO産業、今年は6.5%成長見込む[IT](2021/05/27)
フィリピン情報技術ビジネス・プロセス協会(IBPAP)は26日、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業の成長率について、今年は5.0~6.5%を見込んでいると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大は収まっていないが、BPO産業は基幹産業に位置付けられており、外出・移動制限措置の影響が少ないことが成長要因となる。
レイ・ウンタル会長によると、IBPAPが実施した調査では全体の87%の企業が今年の成長率を5~15%と回答した。BPO業界の従業員数は2020年に前年比1.8%増の132万人となり、売上高は1.4%増の267億米ドル(約2兆9,000億円)に伸びた。
ワクチン接種を巡っては、BPO産業の従業員が優先リストに加えられた。IBPAPは業界内で免疫獲得を加速させるため、政府、製薬会社との3者契約で英アストラゼネカ製や米モデルナ製など計100万回分以上のワクチンを調達している。