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【ベトナム】マサンがカフェ大手に出資、コンビニで展開[商業](2021/05/26)

コンビニエンスストア「ビンマートプラス」内に設置された、フックロンのスタンド式コーヒー店(フックロン・ヘリテージ提供)

コンビニエンスストア「ビンマートプラス」内に設置された、フックロンのスタンド式コーヒー店(フックロン・ヘリテージ提供)

ベトナムのコングロマリット(複合企業)マサン・グループの子会社ザ・シェルパは24日、カフェチェーン「フックロン(Phuc Long)」を運営するフックロン・ヘリテージに20%出資し、戦略提携したと発表した。マサンが展開するコンビニエンスストアに向こう2年以内にフックロンのスタンド式コーヒー店1,000店を設置し、カフェ市場の取り込みを図る。

出資額は1,500万米ドル(約16億3,000万円)。両社は戦略提携に基づき、マサン傘下の「ビンマートプラス」店舗にフックロンの店舗を出店していく計画だ。過去3カ月では、ホーチミン市4カ所に試験的に設置していた。フックロンの店舗数は82店となっている。

ビンコマースのチュオン・コン・タン最高経営責任者(CEO)は声明で、「ビンマートプラスは向こう5年で1万店の展開を図る」と指摘した。ビンマートプラスは全国に2,200店展開しており、店舗はベトナムのコンビニ業界で最も多い。

ベトナムのコーヒー・紅茶市場は23億米ドルとみられ、年間10%以上の成長が見込まれている。有名カフェチェーンは「ハイランズ・コーヒー」が300店強、「ザ・コーヒーハウス」が150店強、「スターバックス」が70店強と比較的少なく、市場シェアは計25%程度にとどまっている。

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