【台湾】台化が国瑞汽車にＰＰ供給、非日系で初［車両］（2020/11/04）

台塑関係企業（フォルモサプラスチックグループ、台プラ）の主要企業の一つ、台湾化学繊維（フォルモサケミカルズ・アンドファイバー、台化）は２日、トヨタ自動車傘下の国瑞汽車にポリプロピレン（ＰＰ）の供給を始めたと発表した。台化によると、国瑞汽車が日系以外のメーカーからＰＰを調達するのは初めてという。経済日報などが伝えた。

国瑞汽車に供給するのは、ドアなど内装材向けＰＰ。国瑞汽車が手掛ける１車種に使用されるという。台化はトヨタのサプライチェーン（調達・供給網）入りを目標に、2017年から製品開発に着手していた。

台化の洪福源・副董事長は「国瑞汽車が日系以外のメーカーのＰＰを採用したという事実が何よりも重要」と指摘。「トヨタ本体への供給も実現したい」と抱負を述べた。

台化のプラスチック材料部門はＰＰのほか、ＡＢＳ樹脂、ポリスチレン（ＰＳ）、ポリカーボネート（ＰＣ）を生産。１カ月当たりの出荷量は約19万トンで、このうち自動車用や医療用の高機能材料は約１万トンに上る。国瑞汽車への供給開始で、21年の高機能材料の月間出荷量は２倍の２万トンを目指す。