【シンガポール】マスターカード、指紋認証決済カード提供へ[金融](2020/10/22)
米マスターカードは21日、電子決済事業を手掛けるシンガポールのマッチムーブ、身元認証技術で世界大手の仏アイデミアと共同で、指紋認証機能が付いた非接触決済カードを試験的に提供すると発表した。3社がアジアで同カードを試験展開するのは初という。
新カードの名称は「Fコード・イージー」。アイデミアが開発し、マスターカードがデザイン面などで支援した。マッチムーブが年内に試験的に提供を開始する。まずはマスターカード、マッチムーブ、アイデミアの従業員に使ってもらう。
従来のカードは店舗などで決済する際、端末への暗証番号入力か署名が必要だ。Fコードはカード表面にある指紋認証センターに指を当てた状態で、決済端末にカードを挿入もしくはかざすかすると指紋照合され、安全かつ迅速に決済ができる。
生体情報は通常、外部データベースと照合して認証するが、新カードではICチップに生体認証の情報を記録。電池がなくても電子決済端末の利用時に自動的に充電することで、カードに搭載した指紋センサーを起動する。