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【カンボジア】低迷する自動車販売業界、3月比では回復[車両](2020/08/07)

カンボジアの自動車販売や自動車修理業界が苦境に陥っている。新型コロナウイルスの感染が顕著になった3~4月と比べるとやや持ち直しているが、依然として売り上げは低迷しているようだ。クメール・タイムズ(電子版)が6日に伝えた。

首都プノンペンで修理業を営むPPPオート・カー・リペアーズの幹部は、修理台数が新型コロナ発生前の1日当たり最大12台から、現在は同6台に半減したと報告。修理内容もオイルの交換など簡単な業務が増加したため、売上高は約7割縮小したと明かした。

プノンペンのロシア通りで大手メーカーのショールームを運営する業者は、新型コロナの影響で来場者が激減したとコメント。特に顧客の2~3割を占める外国人居住者の出国により、売上高が低迷しているとの現状を打ち明けた。

ただ3~4月に比べて、経営環境は好転しつつあるようだ。PPPオート・カー・リペアーズは「最悪の時期を脱し、徐々に回復に向かいつつある」と指摘。プノンペンの106通りで中古車を販売する業者も、「買い手がほとんどいなかった3月と比べ、5月からは売り上げが増えてきており、月間販売数は平均10台の水準に戻ってきた」と述べた。

中古車販売業者が懸念するのは中古車価格の上昇だ。トヨタ自動車のスポーツタイプ多目的車(SUV)「ハイランダー」のV4―2003モデルは6月時点で約1万7,000米ドル(約180万円、輸入税込み)だったが、今月には1万9,000米ドルに上昇する見通しという。

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