【中国】ローソンが出店加速、海南でも今秋[商業](2020/08/03)
ローソンが中国での出店を加速させている。河北省唐山市で2日、6店舗を同時オープンし、同省に初進出。今秋には海南省海口市への初出店も計画している。中国での店舗数は年内に3,000店を超える見通しだ。
河北省では、北京の合弁会社である羅森(北京)(北京ローソン)がフランチャイズ(FC)契約を結んだ河北企業によるチェーン展開で、2025年までに50店以上を出店する計画だ。
海南省では7月31日に、食品や日用品販売を手掛ける海南青子実業(海口市)とエリアライセンス契約を締結。海南青子実業は指定エリアでの商品開発や物流管理、加盟店の募集、運営管理といったFC運営全般を担う。
海口市がある海南島は毎年約8,000万人が訪れるリゾート地として知られる。ローソンによると、観光客を中心にコンビニ需要が高まっているという。同省では23年までに300店の出店を目指す。
■南京にプレハブ型店舗
またローソンは31日、江蘇省南京市に通常店舗に比べて店舗面積が半分以下の「プレハブ店舗」を2店出店した。同社が中国にプレハブ店舗を出店するのは初めて。
プレハブ店舗は、プレハブ素材を活用することで通常に比べて店舗建設期間が大幅に短縮できるほか、店舗の移動や再設置が容易なため、従来は出店が難しかった公園や建設現場、駐車場などにも展開が可能になるという。中国では20年度中に10店以上のプレハブ店舗の出店を目指している。
ローソンは中国で6省4市に進出し、フランチャイズやエリアライセンスを含めて20年6月末時点で計2,707店を展開している。