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【シンガポール】NEC、コロナ対策の体温測定システム販売[IT](2020/05/29)

NECアジア・パシフィックは、新型コロナウイルス感染症対策に向けて「体温スクリーニングシステム」を製品化し、シンガポールとマレーシアで販売を開始した(同社提供)

NECアジア・パシフィックは、新型コロナウイルス感染症対策に向けて「体温スクリーニングシステム」を製品化し、シンガポールとマレーシアで販売を開始した(同社提供)

NECのアジア統括会社NECアジア・パシフィック(本社・シンガポール)は28日、新型コロナウイルス感染症対策に向けて「体温スクリーニングシステム」を製品化した。東南アジアの企業や商業施設を中心に売り込んでいく考えだ。

体温スクリーニングシステムはシンガポール拠点で開発。顔認証はNEC本社の技術を活用している。オフィスや商業施設などで入場時に必要な体温チェックを、赤外線センサーを使って非接触、無人で行うことができる。

赤外線センサーとデジタルサイネージ(電子看板)、赤外線カメラと顔認証技術を組み合わせたタイプを含めて全4モデルを用意した。

上位モデル2製品は、マスクを着用したまま顔認証による本人確認と体温測定を同時に完了できる。うち最上位モデルは、一度に最大5人まで顔認証・体温測定が可能だ。

カメラの前で利用者が立ち止まる必要がない「ウオークスルー」の運用にも対応。施設入場時の混雑緩和や、体温スクリーニング作業の省人化が図れるようにした。

NECアジア・パシフィックは、新型コロナウイルスに関する経済・社会活動の制限が段階的に緩和されていくことを念頭に、企業やショッピングモールなどに新システムを提案していく。

まずはシンガポールとマレーシアで先行販売し、他の東南アジア諸国連合(ASEAN)各国にも順次投入していく計画だ。販売目標は明らかにしていない。

NECアジア・パシフィックの小出浩一朗社長兼最高経営責任者(CEO)は、「今後数カ月で経済活動が徐々に解除されていく中、新ソリューションを通じて新型コロナウイルス感染症の影響からビジネスが回復するのを支援したい」と述べた。

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