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【ベトナム】ICT業界が拡大意欲、人材不足=ナビゴス[IT](2020/04/27)

人材サービス大手エン・ジャパン傘下のベトナムのナビゴス・グループは23日、ベトナムの情報通信技術(ICT)産業の人材需給に関するリポートを発表した。企業の4分の3が、向こう1年で11~30%の人員強化を予定している。オフショア開発拠点として注目される同国だが、需要増で人材不足や人件費の上昇を問題視する見方も出ている。

従業員数の増強を予定している企業の割合は、「11~20%増強」が5割、「21~30%増強」が約25%。採用を予定していない企業は9%だった。

雇用主にベトナムのICT産業の利点と課題を聞いたところ、上位3項目は利点には「安価な人件費」(60%)、「経済の安定」(47%)、「豊富な人材」(40%)などが挙がり、課題は「人材不足」(71%)、「人件費の上昇」(49%)、「プライバシー・著作権制度が十分でない」(36%)などとなった。比較的安価で豊富な人材が魅力となっている半面、需給が逼迫(ひっぱく)してきている。

■即戦力、他産業より人件費高く

リポートでは、ICT産業の平均月給が他の産業よりも高い傾向があることも指摘した。

即戦力となる経験者では、月給が701~1,000米ドル(約7万5,000~10万8,000円)が38%と最も多かった。他産業では「251~500米ドル」「501~700米ドル」が主流という。

スーパーバイザー/チームリーダーとマネジャークラスでは、1,001~1,500米ドルを提示する企業がそれぞれ40%、33%で最も多かった。

平均勤続年数は、1年以上2年未満が31%と最も多く、2~3年(29%)、3~4年(20%)などと続いた。

退職の理由は、雇用主側の67%が「他社からのより良い条件の提示」とみており、「給料・賞与(ボーナス)への不満」(38%)、「起業」(31%)が続いた。求職者側の回答は「給料・ボーナスへの不満」(45%)、「昇進の機会がない」(40%)、「他社からのより良い条件の提示」(38%)で、双方の認識に開きがあった。

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