【インドネシア】アジア大会の選手村、新型肺炎患者の病棟に[医薬](2020/03/20)
インドネシア政府の新型コロナウイルス感染症対策本部のドニ本部長は19日、新型コロナウイルス感染症の患者を収容する病棟として、2018年のアジア大会に参加した選手の宿泊施設となった建物を23日から利用すると明らかにした。国営アンタラ通信などが同日伝えた。
建物の場所は北ジャカルタ。4棟あり、いずれも24階建て。収容人数は1棟当たり886~1,750人。
国家災害対策庁(BNB)によると、新型コロナウイルス感染症への対応が可能な指定病院は合計375カ所。保健相が先に指定した132病院に、国軍や警察が所有する医療施設、東ジャワ州と中ジャワ州から追加された医療機関を加えた。
内訳は、保健相の通達で指定された病院が132カ所、国軍病院が103カ所、警察病院が39カ所、東ジャワ州で33カ所、中ジャワ州で45カ所、国内第2のイスラム教組織団ムハマディアが所有する20カ所。これに、保健省が18日に、新型コロナウイルス感染症患者専門の病院とすると発表した民間3病院を加えた。このうち首都ジャカルタと郊外の西ジャワ州の指定病院はそれぞれ8カ所。
政府はこの他、新型コロナウイルス感染症の疑いがもたれる患者の検査機関として、これまで利用してきたジャカルタの1カ所に加え、全国に設けた12カ所を追加した。