【カンボジア】QRコード付きナンバープレート、導入強化[車両](2019/12/09)
カンボジア公共事業・運輸省は、QRコード付き車両識別番号(ナンバープレート)の導入を強化する方針だ。偽造されたナンバープレートの取り締まりを厳格化する狙い。クメール・タイムズ(電子版)が6日伝えた。
スン・チャントル公共事業・運輸相は、QRコードで車両情報を管理することで、ナンバープレートの不正利用の防止や捜査の効率化につながると指摘。従来のナンバープレート利用者に対し、QRコード付きのナンバープレートに交換するよう呼び掛けた。
ナンバープレートの交換は無料で行う。スン・チャントル公共事業・運輸相は、事業費として300万米ドル(約3億2,600万円)を財務経済省に申請している。
カンボジア国内ではナンバープレートの不正利用が横行している。最近では、警察や軍、政府車両のナンバープレートを偽造したとして、容疑者が逮捕された。外国人向けに偽造されたナンバープレートや運転免許証を販売する犯罪も発生している。
公共事業・運輸省は、2017年にQRコードを活用したナンバープレートの管理を開始。一方で車両登録台数510万台のうち、QRコード付きのナンバープレートを搭載しているのは140万台にとどまっているという。