【台湾】再生水処理工場の建設計画、相次ぎ始動[公益](2019/11/07)

台湾の中南部を中心に、家庭や工場から出た廃水を回収し、再利用可能な再生水にする処理工場の建設計画が、今年に入り相次ぎ始動している。再生水の活用を希望する事業者が増えていることを踏まえ、内政部(内政省)営建署は、総額172億台湾元(約610億円)を投じて、処理工場8カ所の着工と建設計画を急いでいる。工商時報が伝えた。

2024年には、域内の1日当たりの再生水供給量が現在の4万5,000トンから6倍となる27万6,000トンに増える見通しだ。

このうち高雄市鳳山区の再生水処理工場は、昨年8月に第1期、今年8月には全2期が完成した。再生水の日産量は4万5,000トンで、市内の臨海工業区に入居する鉄鋼最大手の中国鋼鉄(CSC、中鋼)に4万4,000トン、中鋼グループのアルミニウムメーカー、中鋼ロ業(ロ=金へんに呂)に1,000トンをそれぞれ供給している。

臨海工業区の旺盛な再生水需要を踏まえ、高雄市では2カ所目となる同工業区向けの再生水処理工場が今年3月に着工した。22年1月に完成し、1日当たり3万3,000トンの供給を予定している。供給先は中鋼に加え、台湾中油(中油)や中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)といった精錬・石化大手の名前が挙がっている。

台南市では、永康区で今年3月に再生水処理工場が着工した。第1段階として21年に1日当たり8,000トン、23年には1万5,500トンの再生水供給を目指す。台湾積体電路製造(TSMC)、聯華電子(UMC)といったファウンドリー(半導体の受託製造)大手や、液晶パネル世界大手の群創光電(イノラックス)など、南部科学園区(南科)台南園区に入居する大手企業が再生水の採用意向を示している。

台南2カ所目となる安平再生水処理工場の設置計画は、今月中に事業者招致公告を出す見通し。段階的に建設し、24年には1日当たり3万7,500トンを供給する。

台中市では、南・豊原・水ダン(ダン=さんずいに南)の3区で再生処理工場の計画が進行している。南区では24年の完成を目指し、再生水の日産量は8カ所で最大の10万5,000トンを予定。豊原工場は24年から1日当たり2万トン、水ダン工場は22年から1万トンの再生水をそれぞれ台中科学園区(中科)の2園区向けに供給する予定だ。

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