【香港】国慶節などにデモ計画、民主派団体[社会](2019/09/27)
香港では今週末も、複数の抗議活動が呼び掛けられている。行政長官選挙の制度を巡り、大規模な民主化要求デモに発展した2014年の「雨傘運動」から5年に当たる28日と中国建国70周年の10月1日は、民主派団体・民間人権陣線(民陣)が集会とデモ行進を計画。在留邦人は注意が必要だ。
香港警察は26日、28日の集会を許可。一方、10月1日のデモ行進については依然として申請中となっている。26日付蘋果日報によると、民陣はともに許可される公算は小さいとみていた。
先に計画した8月31日と9月15日のデモは、許可が下りなかったにもかかわらず、集結した市民がデモ行進を強行、警官隊との衝突に発展した経緯がある。民陣の召集人、岑子傑氏は「(当局が)反対してもデモを消し去ることはできないだろう」と話す一方、民陣が警察と協調し、違法行為に参加しないよう呼び掛ける可能性もあると説明していた。
民陣によると、10月1日は黒い服を着用し、中国共産党政権への抗議の意思を示す。
なお、デモが許可されなかった場合は、九龍地区など各地での抗議活動の実施を、ネットユーザーが呼び掛けている。
これとは別に、9月29日は一部ネットユーザーが「反全体主義」をテーマにデモ行進を計画。欧米やアジアの19カ国・地域の42組織が呼応するという。台湾では香港を支持する大規模デモ行進が計画されている。
香港競馬会(ホンコン・ジョッキークラブ=HKJC)が毎年国慶節に開催している新界地区・沙田競馬場でのレースに合わせ、抗議者らの集結を呼び掛ける動きもある。