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【香港】アリババ、数週間内に香港上場申請か[IT](2019/06/12)

中国電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ、浙江省杭州市)は、数週間内にも香港取引所(HKEX)に上場を申請するもようだ。米市場に続き、香港がアリババのセカンダリー上場先となる。11日付香港経済日報などが伝えた。

関係筋の話によると、アリババは既に中国政府系投資会社の中国国際金融(北京市、CICC)とスイス金融大手クレディ・スイスを主幹事に選定。他の投資銀行とも新規株式公開(IPO)の引受業務について話し合いを進めているという。アリババはコメントを避けた。

アリババの香港上場を巡っては、5月から度々報じられてきた。調達額は200億米ドル(約2兆1,717億円)規模に上るとみられ、香港では9年ぶりの大型IPOとなる見通し。

アリババは2014年、議決権種類株式(1株当たりの議決権に差をつけた株式、別名デュアル・クラス・ストック)による上場に香港当局が難色を示したため、香港での上場を断念し、米ニューヨーク市場へのIPOに切り替えた経緯がある。一方、HKEXは18年4月、上場ルールを緩和し、種類株の容認に踏み切った。

市場では、米中貿易摩擦との関連性を指摘する声も上がる。UBS・アセットマネジメントの幹部は、「米中関係が悪化すれば、米国に上場している多くの中国企業がアリババの動きに追随し、香港もしくは米国以外の市場に重複上場する可能性がある」との見方を示した。

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