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【インド】欧ジボダン、プネ近郊で食品香料工場を稼働[化学](2019/02/11)

ジボダンが新工場の開所式を実施した=7日、マハラシュトラ州(同社提供)

ジボダンが新工場の開所式を実施した=7日、マハラシュトラ州(同社提供)

スイス大手香料メーカーのジボダンは7日、インド西部プネ近郊に建設した食品香料(フレーバー)工場の開所式を開催した。工場建設には、6,000万スイス・フラン(約65億円)を投じ、同社にとってインドにおける過去最大の投資となった。

新工場はプネ近郊のランジャガオンにある工業団地に建設した。敷地面積は4万平方メートル。ダマン・ディーウ連邦直轄地の既存工場を補完する形で、インド国内のほか、ネパールやバングラデシュ市場向けに、食品や飲料に使われる食品香料の溶液や粉末の混合、乳化などを行う。約200人を雇用する予定だ。

新工場は、工場廃水のリサイクルや二酸化炭素(CO2)排出を抑制するための発光ダイオード(LED)照明の設置など環境に配慮している。

ジル・アンドリエ最高経営責任者(CEO)は、インドでの事業拡大に向けて、過去4年間で9社を買収した点に触れ、「インド市場は安定的に成長している」とコメントした。

ジボダンは世界の四大香料メーカーの一つ。フレーバーと、香水や各種化粧品、トイレタリーなどに使われるフレグランス(香粧品香料)の両事業を展開する。2018年の全世界の売上高は55億スイス・フラン。

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