【フィリピン】メトロパシ、165億円でカビテに物流基地建設[運輸](2018/06/20)
フィリピンの複合企業メトロ・パシフィック・インベストメンツ(MPIC)は、80億ペソ(約165億円)を投じて、カビテ州に物流センターを建設する。物流部門の完全子会社メトロパック・ムーバーズ(MMI)がこのほど、ジェネラルトリアスの用地20万2,000平方メートルを12億ペソで取得。消費財や自動車、電子商取引(EC)企業向けの物流拠点にする。
MMIは、低価格住宅の開発を手掛けるプロパティー・カンパニー・オブ・フレンズ(プロ・フレンズ)から土地を取得した。土地代とは別に80億ペソ以上を充て、広さ14万1,000平方メートルの区画に倉庫を建設し、機材を調達する。
同社はカビテ州のほか、ブラカン州でも30万平方メートルの土地購入を計画しており、両州での倉庫整備が実現すれば、従業員数は現在の2,400人から9,000人以上に増加する見込み。MMIが国内で運営する倉庫の賃貸面積は現在、20万7,000平方メートル。
19日付ビジネスワールドなどによると、MPICは、MMIを国内有数の物流企業にするため、年内に同業2~3社の買収を計画している。既に地場運送エアフレート2100(エア21)の買収に関しては、協議が最終段階に入っているという。
プロ・フレンズは、財閥GTキャピタル・ホールディングス(HD)の子会社。GTキャピタルは、MPICの第2位の大株主となっている。