【中国】テスラがデータセンター設置、規制強化受け[車両](2021/05/27)
米電気自動車(EV)メーカーのテスラは25日、短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」を通じ、中国市場で販売した車両から収集したデータを保存するためのデータセンターを中国国内に設置したと明らかにした。自動車データの海外持ち出しを制限する中国当局の新規制に対応するためとみられる。
テスラは今後も中国でデータセンターを増やし、「中国で販売した全ての車両から生まれるデータを中国内で保存する」と説明した。
中国国家インターネット情報弁公室は12日、道路上の車両の種類や交通量といったデータの海外持ち出しを制限する規定の草案を発表。個人情報や対象データは国内に保存するよう義務付け、海外へのデータ持ち出しにはネット当局の安全評価で承認を得る必要があると定めた。
規制強化はテスラなどを念頭にしたものとみられる。海外メディアは3月、中国当局が安全保障上の懸念からテスラ車の利用を制限していると報道。テスラの車載センサーの周辺映像の録画や車を使用した時間や場所といったデータが米国に流出する可能性があるとしていた。