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【タイ】市中感染383人、首都で集団感染(23日)[社会](2021/03/24)

タイ政府の新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)は23日、新型コロナの感染者が新たに401人確認されたと発表した。市中感染者は383人。首都バンコク北部バンケン地区の入国管理局の収容所で感染者が300人を超えるクラスター(感染者集団)が発生した。また、新型コロナに感染していた1人の死亡が確認された。

市中感染者の内訳は、◇バンコクが352人◇バンコク西郊サムットサコン県が17人◇西部ナコンパトム県が11人◇バンコク北郊パトゥムタニ県が1人◇バンコク北郊ノンタブリ県が1人◇東北部コンケン県が1人――。

市中感染者のうち46人が医療機関で、337人が積極的疫学調査で確認された。積極的疫学調査で陽性判定を受けた感染者の都県別の内訳は、バンコクが323人(うち318人が入管収容所で確認)、サムットサコン県が12人、ナコンパトム県が2人。残り18人は海外からの帰国・入国者だった。

CCSAによると、死亡が確認されたのはバンコクのタイ人男性(75)。男性は心臓弁膜症と高血圧、アルツハイマー病を患っていた。今月14日に熱やせき、喉の痛みなどの症状が現れた。陽性判定を受けた翌日の15日に容体が急変し、19日に死亡した。

累計の感染者は2万8,277人で、治療中の感染者は1,419人。回復者は2万6,766人で前日から103人増えた。死者は1人増えて92人となった。累計の感染者に対する回復者の割合は94.7%、死者の割合は0.33%となった。

バンケン地区の収容所で20日以降に確認された感染者は、ほとんどが不法入国者だった。ミャンマー人やベトナム人、カンボジア人が含まれるという。施設では移民の受け入れを一時停止したほか、120床の野戦病院をタイ警察のスポーツクラブ内に設置する。施設の職員からは感染者は出ていないという。

政府の計画では、各地の移民施設の職員は優先的にワクチンを接種する予定。すでに70人の職員が接種を終えている。

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