【韓国】婚姻件数9年連続減、20年は最低の21.4万件[社会](2021/03/22)
韓国統計庁によると、韓国の2020年の婚姻件数は前年比10.7%減の21万4,000件にとどまり、過去最低を記録した。婚姻件数は9年連続で減少している。
婚姻件数減少の背景には、新型コロナウイルス感染症の影響や、結婚が必須と考える人が減っていることがあるとみられる。経済活動を理由に結婚を先送りする女性も多く、昨年の女性の初婚年齢は過去最高の30.8歳と晩婚化がさらに進んだ。
実際、韓国の30~40代の女性が結婚・出産を経て職場復帰するケースは他国に比べて低い。韓国経済研究院によると、19年時点の韓国人女性の経済活動参加率は60.0%、雇用率は57.8%で、経済協力開発機構(OECD)加盟国37カ国中それぞれ33位、31位と下位圏にとどまった。
婚姻件数の減少や女性の晩婚化は、出生率の低下も加速させると懸念されている。
一方、昨年の離婚件数は10万7,000件と3.9%減少した。ただ、婚姻関係が20年以上続いた夫婦の「熟年離婚」は3万9,700件と3.2%増えた。