【ミャンマー】松下幸之助の生涯描く書籍、ミャンマー語に[社会](2021/02/01)
パナソニックの創業者で「経営の神様」とも呼ばれた、松下幸之助氏の生涯を描いた書籍「松下幸之助物語」のミャンマー語版が、同国内で発刊された。1月30日には、著者の渡邊祐介氏(PHP理念経営研究センター代表)が、ミャンマー人約700人が参加したセミナーでオンライン講演した。
最大都市ヤンゴンを拠点とする日系人材紹介・派遣会社ジェイサット(J―SAT)が、ミャンマー人材が日本企業の考え方を知り、より人生を充実させられることを目的に発刊を手掛けた。
「松下幸之助物語」では、家族を早くに亡くし病気がちな少年だった松下幸之助氏が、逆境を乗り越えて偉業をなした生涯を描く。渡邊氏はセミナーで、その原動力になった幸之助氏の考え方や行動を解説した。聴講者からは、人生を成功させるために幸之助氏が大事だと考えていたことなどについて質問があり、「他人から見れば挫折だらけの人生も、幸之助にとっては失敗ではなかった。必ず良い点をみつけ、次の成功につなげていった」と説明。前向きで強い思考や一度決めたことへの熱意、集中力などを、残された言葉やエピソードを交えて伝えた。
J―SATは2月に、松下幸之助氏の著した「道をひらく」のミャンマー語版も発売し、27日には再度ミャンマー人向けのセミナーを実施する予定。「松下幸之助物語」ミャンマー語版は3,000チャット(約240円)でJ―SATや国内の書店で販売している。