【香港】英国からの入境を禁止、変異種の流入阻止へ[社会](2020/12/22)
香港政府は21日、臨時記者会見を開き、過去14日間に英国に2時間以上滞在した人の入境を22日午前0時から禁止すると発表した。香港住民も対象。英国で従来の新型コロナウイルスに比べて感染力がはるかに強い変異種の感染が急拡大しており、入境禁止によって流入阻止を図る。官営メディアRTHKが伝えた。
政府食品・衛生局の陳肇始(ソフィア・チャン)局長は会見で、この措置により、英国発または英国経由の旅客機は香港国際空港に着陸できなくなると説明。これまでにない厳しい措置だとした上で、新型コロナの変異種が香港に上陸して感染が広がることは防がねばならないと強調した。
また公共の場で3人以上の集まりを禁じる「集合制限令」と飲食店での午後6時~翌午前4時59分の店内飲食禁止、公共の場などでのマスク着用義務といった一連の新型コロナ感染拡大防止措置を、2021年1月6日まで延長することも併せて発表した。現行の規制は23日に期限が迫っていた。
■対面授業は来年1月10日まで停止
政府教育局は21日、クリスマス連休(25~27日)までとしていた香港全域の幼稚園と小中学校(中学校は日本でいう高校も含む)などの対面授業停止を、21年1月10日まで続けると発表した。新型コロナの感染「第4波」が依然として深刻なことを考慮した。
■キャセイ、英国便を来年1月10日まで運休
香港経済日報(電子版)によると、香港航空最大手のキャセイパシフィック航空(国泰航空)は21日、政府が英国からの入境禁止に踏み切ったことに対応し、香港と英国を結ぶ便を21年1月10日まで運休すると発表した。