【インド】海運マースク傘下、100億円で西部港拡張へ[建設](2020/08/25)
デンマークの海運大手APモラー・マースク傘下の港湾運営企業APMターミナルズ・ピピパブは、インド西部グジャラート州のピパバブ港の拡張に70億ルピー(約100億円)を投資する。大型船の受け入れに向けて施設を増強し、コンテナ貨物の取扱能力を現在の135万TEU(20フィートコンテナ換算)から160万TEUに引き上げる。PTI通信が23日伝えた。
ヤコブ・ソレンセン社長は「世界経済の減速や新型コロナウイルスの影響でインド経済は縮小したが、長期的には依然として成長力を秘めている」と指摘。その上で、北部デリーと西部ムンバイを結ぶ貨物専用鉄道(DFC)が2021年に開通すれば、ピパバブ港の貨物取扱量の増加が見込めるため、能力増強を決めたと説明した。
ピパバブ港では、新型コロナウイルスに伴う都市封鎖の期間中に18万6,000TEUのコンテナ貨物を取り扱った。20年4~6月期のばら積み貨物の取扱量は41万トン、液体貨物は21万トンだった。