【シンガポール】不動産ハムレット、賃貸住宅の電子市場始動[建設](2020/09/18)
「コリビングハウス」と呼ばれる形態の賃貸住宅を手掛けるシンガポールの不動産ベンチャー、ハムレット(Hmlet)は、賃貸住宅のマーケットプレイス(電子市場)を始動した。賃貸住宅の検索、内覧、契約締結、賃料の支払いまで、全てオンラインで完結するのが特徴だ。
マーケットプレイスの名称は「ハムレット・リステッド」で、8月に始動した。シンガポール、マレーシア、タイの賃貸物件を5,000件余り掲載している。
仮想現実(VR)や3D写真、映像を使ったバーチャルツアーなどを通じ、オンライン上で物件の内覧をできるようにした。賃貸契約の締結には電子契約、賃料の支払いには電子決済を利用することで、一連の手続きをオンラインで完結する。
掲載物件の入居者には、コリビングハウスでも提供している清掃サービスやランドリーサービスを、希望に応じて提供する。
ハムレットの主要事業であるコリビングハウスとは、入居者同士のコミュニティー形成に重点を置いたシェアハウスの一形態。家具・家電も備え付けられており、転居の際に発生する初期費用を抑制できる。ミレニアル世代(1980~2000年前後生まれ)を中心に、米ニューヨーク、英ロンドン、シンガポールなど世界の主要都市で普及しつつある。
同社はこのほか、家具のサブスクリプション(定額支払制)サービスやオンラインのインテリアデザイン・サービスも手掛ける。日本では三菱地所レジデンスと合弁会社を設立し、コリビングハウスを運営している。