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【ミャンマー】建設工事の3割が新型コロナの影響で中断[建設](2020/04/01)

ミャンマー建設業者連盟(MCEF)は、新型コロナウイルス感染症の拡大で、現在進行中の建設工事の約3割が中断されていることを明らかにした。資材の輸入停滞や、建設会社の資金繰りの悪化が原因。ミャンマー・タイムズ(電子版)が3月31日伝えた。

ある建設会社の社長は、工事の進行と雇用の確保のため、故郷へ戻りたい労働者は帰し、残りの労働者を半数ずつ交代で勤務させている。この体制で2カ月は持つが「5月までコロナ問題が長引けば、経営は非常に苦しくなる」という。

MCEFのミョー・ミン事務局長も「労働者がウイルスに恐怖を抱く中で、工事を進めるのは容易なことではない」と指摘。労働者が公共交通機関を利用しなくて済むよう、企業が送迎の自動車を出すなど、新たな負担が発生していると説明する。

同事務局長によると、業界では企業の資金繰り確保のために、政府が新たな公共事業の入札を予定通り実施する一方で、既存の工事については工期の延長を認めるよう希望している。

ミャンマー中央銀行は3月、2回にわたって政策金利を下げたが、その効果は出ていないという。同事務局長は「だれもが現金を手元に置いておきたいから、建設会社への支払いは遅れがち。一方で、給料は支払わねばならない」と説明。「政府は大胆な業界支援策を打ち出してほしい」と訴えている。

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