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【インドネシア】バンドン高速鉄道、肺炎影響に異なる見解[建設](2020/02/25)

インドネシアの高速鉄道事業に、中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が与える影響について、政府と事業会社の見通しが分かれている。首都ジャカルタと西ジャワ州バンドンを結ぶ同高速鉄道事業は、中国の主導で進められている。地元各メディアが伝えた。

ブディ運輸相は23日、西ジャワ州プルワカルタとバンドン県ランチャエケックで高速鉄道の建設現場を視察。「COVID19による影響はない。高速鉄道は、予定通り2021年末までに完工する」と明言した。

一方、高速鉄道の事業主体、インドネシア中国高速鉄道社(KCIC)のチャンドラ社長は21日、「中国からの資材供給に遅れが出ている」と説明した。同社長は、資材の50%近くを輸入する中国で部材の生産工場が操業を停止していることや、春節(旧正月)の連休に一時帰国した中国人労働者、約300人がインドネシアに戻れなくなっていることなどを指摘。「予定通りに運行を開始するため、中国以外からの資材調達についても検討する」と述べた。

運輸省によると、現在の建設進捗(しんちょく)率は44%。用地収用は99.96%完了した。

高速鉄道の総延長は142.3キロメートル。ジャカルタのハリム、西ジャワ州カラワン、ワリニ、テガルルアルの4駅に停車する。

ブディ運輸相(前列中央)らは23日、バンドン高速鉄道の工事現場を視察した(アンタラ通信)

ブディ運輸相(前列中央)らは23日、バンドン高速鉄道の工事現場を視察した(アンタラ通信)

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