【ミャンマー】ティラワ接続道の拡幅が完工、往来円滑に[建設](2020/02/25)
ミャンマー最大都市ヤンゴンの中心部と、日本企業が多数集積する郊外のティラワ経済特区(SEZ)をつなぐ幹線道路の改良工事が終わり、21日に式典が行われた。片側2車線の4車線道路となり、往来にかかる所要時間は大幅に短縮する。
国際協力機構(JICA)が円借款で約46億1,300万円を供与し、2018年12月に着工していた。区間は、ヤンゴン川に架かるタンリン大橋付近からティラワSEZまでつながる南側の約8.7キロメートル。改良前は、老朽化した片側1車線の道路で、雨期には特に激しい渋滞が発生していた。
これまでは、ヤンゴン中心部のダウンタウンからSEZまでの所要時間は約1時間半程度だったが、現在は混み具合によるものの、1時間前後で到着できるようになった。
改良工事では拡幅のほか、信号、街路灯も整備。電線や通信回線は側道に地中化され、修理やメンテナンスもしやすくなった。
ティラワSEZは、進出契約を結ぶ企業が100社を超え、その半数が日本企業。日本政府は、1993年に開通して老朽化しているタンリン橋についても、円借款を供与して架け替えを進めている。