【マレーシア】仮設機材レンタルの杉孝、2カ所目の拠点[建設](2019/08/30)
仮設機材レンタル会社の杉孝グループホールディングス(横浜市)は29日、マレーシア・トレンガヌ州に機材センターを開設すると発表した。ジョホール州に次いで同国で2カ所目の機材センターとなる。
新たなセンターは同州クママンのテルク・カロン工業団地内に設置。9月1日から営業を開始する。総事業費は3,300万円。
同社の広報担当者はNNAに対し、「地場石油会社から製油所のメンテナンス工事向けに仮設機材レンタルを受注したことで、センター設置に弾みがついた」と説明。石油会社は製油所の老朽化に伴うメンテナンス工事を実施する計画で、杉孝は足場などの仮設機材を新センターから提供する。
本社から新たに人員は派遣せず、当初はマレーシア国内の駐在員2人と現地スタッフ10人の陣容となる。広報担当者によると、クママンの海岸沿いには石油・ガス関連の施設が集積し、洋上油田掘削に関するオフショア事業の陸上拠点にもなっていることから、石油・ガス産業からの需要をにらみ、進出を決めた。
テルク・カロン工業団地内には、顧客層が共通する、プラント機械や建設機械のレンタル・販売を手掛ける西尾レントオール(大阪市中央区)が拠点を構えており、「営業上での相乗効果も視野に入れている」(同広報担当者)。
杉孝は2015年に現地法人である杉孝マレーシアを設立。現在、クアラルンプールに営業所を置くほか、ジョホール州バンダルパナワに機材センターを持つ。