【台湾】三菱地所、台湾初の集合住宅を販売開始[建設](2019/05/31)
三菱地所は30日、新北市板橋区で手掛ける集合住宅「潤泰峰匯」の販売を開始したと発表した。同物件は台湾大手コングロマリット(複合企業)潤泰集団(ルンテックス)傘下の不動産デベロッパー、潤泰創新国際との共同事業で、三菱地所が台湾で初めて投資する住宅開発案件となる。
潤泰峰匯は新北市板橋区の再開発地区「江翠北側地区」に位置。23階建てのツインタワーで延べ床面積は約3万6,400平方メートル、間取りは2LDK~4LDKで総戸数は220戸、うち販売戸数は101戸となる。台北捷運(台北MRT)江子翠駅から徒歩7分、将来的には台北市政府捷運工程局(捷運局)が現在建設を進める台北MRT環状線の新埔民生駅も付近に建設される。
三菱地所の担当者はNNAに対し、「現在開発が進んでいるエリアであり、交通アクセスが良く将来性が見込める」と強調。計画地は南側に公園、東側に小・中学校がそれぞれ建設予定で、住環境の充実した立地として販売前から多くの問い合わせを受けていたという。担当者は「ファミリー層からの問い合わせも多い。内部にフィットネスジムやシアター、プレイルームなどを完備している点も人気を呼ぶポイントではないか」と分析した。
今後については、「潤泰創新国際とは良好な関係を築いており、引き続き共同事業を行っていきたい」とコメント。現在検討中の事業については「検討しているものは複数ある」と述べるにとどめた。
三菱地所は2017年、台北に駐在員事務所を開設し、潤泰集団と台湾での開発事業に参画してきた。台湾ではこれまで、複合商業施設「シティーリンク南港店」や米マリオット・インターナショナル系列のホテル「台北六福万怡酒店(コートヤード・バイ・マリオット台北)」などの事業を成功させた実績を持つ。18年には駐在員事務所を現地法人化した。