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米国で100億円市場! チョコレートの新潮流「ビーントゥバー」とは?

「ビーントゥバー(Bean To Bar)」とは、その名の通り、Bean(カカオ豆)からBar(板チョコ)になるまでの全工程を作り手が手がけている、少量生産の高級チョコレートのこと。

豆の産地や調合、焙煎方法など、作り手のこだわりが受け、ここ近年アメリカを中心に日本でも人気急上昇!少々値段は張るものの、店頭に並ぶとすぐに売り切れることも多いそうです。
いまやアメリカで100億円市場といわれる、チョコレートの新潮流「ビーントゥバー」。そのスイートなムーブメントの背景に迫ってみました。

Chocolate bar, candy sweet, dessert food on wooden background

豆から厳選し、豆本来の美味しさを追求

ビーントゥバーは、「ビーントゥカップ(Bean To Cup)=コーヒー豆からカップまで」と称されるサードウェーブコーヒーのチョコレート版です。
これまでは、大手メーカーが商社からカカオ豆を仕入れてチョコレートを大量生産し、チョコレート店はメーカーの商品を溶かして加工することがほとんどでした。
これに対してビーントゥバーは、作り手が豆の仕入れから調合、焙煎、成型、包装まで、すべての工程を自社工房で一貫して行います。
豆本来の持ち味をストレートに引き出すために、添加物や香料などを加えないのも特徴で、工房によっては指定農家の豆とオーガニック砂糖しか使わないというこだわり派も。豆そのもののナチュラルな味と香りを、ストレートに楽しめるのが大きな魅力です。

多様な作り手とともに市場を拡大

アメリカでは数年前からビーントゥバーの工房が次々とオープンし、その後、ヨーロッパをはじめ、日本でも東京を中心に専門店が続々登場しています。
豆の産地や収穫年、品質で選別することから始まり、焙煎温度や時間、粉砕の細かさに至るまで、工房独自の製法で仕上げたチョコレートは、それぞれの個性が際立つ逸品ぞろい。豆に応じて微妙な調整が必要なため、熟練の技と勘が求められますが、作り手はプロのショコラティエに限らず、異業種の出身者や未経験者も多いといいます。

ブームの火付け役となったアメリカでは、IT起業家や医師、弁護士など多様な職種の人が副業で工房を始めるケースが多く、趣味が高じて転身する人も少なくないとか。最近はネットで豆を仕入れ、作り方もネットで調べて自分流にアレンジする時代。チョコレートへの情熱とこだわり、ちょっとした資金とセンスさえあれば、職人として何十年と修業を積まなくても、自身の工房を立ち上げて成功することが可能なのです。
こうしてアメリカのビーントゥバー市場は、いまや年間7500万~1億ドル(約77億~103億円)規模に急成長。「画一性ではなく個性」「大量生産ではなく手作り」を大切にするムーブメントが、ワインやコーヒーに続いて、チョコレートの世界にもジワジワと広まっているようです。

マネセツ133(菱沼)ビーントゥバー/サブ写真①

ちょっぴり贅沢な大人の嗜好品

豆から厳選し、一つひとつ手作りされるビーントゥバーは、それなりに値段も少々お高めです。一般的な相場は100グラム1000~1500円ほどで、なかには1粒(20~30グラム)2000~3000円というプレミアム級の商品も。
にもかかわらず、人気商品は飛ぶように売れて即完売&リピーター続出!男女を問わずファン層を広げながら、多くの人の心を溶かしています。

作り手によって微妙に異なる味わいや、豆・製法のウンチクなど、ワインを嗜む感覚で(しかもワインより安価に)気軽に楽しめるビーントゥバー。大人を魅了する新ジャンルの嗜好品として、その人気はますます高まりそうです。

≪記事作成ライター:菱沼真理奈≫
約20年にわたり、企業広告・商品広告のコピーや、女性誌・ビジネス誌などのライティングを手がけています。金融・教育・行政・ビジネス関連の堅い記事から、グルメ・カルチャー・ファッション関連の柔らかい記事まで、オールマイティな対応力が自慢です! 座右の銘は「ありがとうの心を大切に」。

【転載元】
日本クラウド証券株式会社
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